食べ物で体臭が変化する~硫黄編

体臭

体臭に影響する原因のひとつが「食べ物」です。

今回は硫黄原子にスポットを当てて代表的な食品とともに確認していきます。

なぜ食べ物で体臭が変化するのか

特定の食品を消化すると、体内に含まれる成分が汗や息などの体液に排泄され、体臭を変化させる可能性があります。例えば、にんにくやたまねぎといった香味野菜を食べることで、体臭が強くなることが知られています。

なぜ、にんにくやたまねぎは体臭が臭くなるのか

にんにくやたまねぎには硫化アリルという化合物を含んでいます。この成分は、食べた後に消化器官で分解され、血液中に吸収されると体臭を引き起こす揮発性の物質に変換されます

この揮発性の物質は、皮膚や呼気から排出され、僅かな量でも強い匂いを放つことが出来ます。そのため、たまねぎやにんにくを食べた後には口臭や体臭が臭くなります。

硫化アリルの構造式です。真ん中に「S」つまり硫黄原子を有しています。硫黄の匂いというと温泉やゆで卵のあの匂いです。揮発性、硫黄が体臭のキーワードになってきます。
硫化アリル – Wikipedia

体臭になる物質のポイント

  • 揮発性(気化しやすい)がある
  • 少量で強い臭いを放つ

硫化アリルを多く含む食品

  • たまねぎ
  • にんにく
  • ねぎ
  • にら
  • らっきょう

硫黄が含まれる食品を食べると体臭が強くなるのか?

にんにくやたまねぎには硫化アリルという硫黄を含む物質が含まれており、体臭が強くなるというお話をさせていただきました。その他に硫黄を含む代表的な食べ物を確認していきましょう。

ブロッコリー・キャベツなどの野菜類

ブロッコリーやキャベツにはグルコシノレートという成分には硫黄が含まれています。

真ん中に「S」硫黄原子を有しています。水溶性の物質で、この物質を含む食べ物は排泄物の臭いを強くします。
グルコシノレート – Wikipedia

この成分は、硫黄を含んでいますが揮発性は強くないので皮膚や呼気からの体臭には強く影響しません

ただし、おならや便の臭いを強くする物質ではありますので排泄物を含む体臭を気にする方は避けたほうが無難です。この物質は水溶性であり、煮る、茹でるといった調理方法の工夫で臭いの発生を抑えることも出来ます。

グルコシノレートを多く含む食品

  • ブロッコリー
  • キャベツ・芽キャベツ
  • カリフラワー
  • からし菜
  • かぶ
  • 白菜
  • ルッコラ
  • 大根
  • わさび
  • クレソン    などのアブラナ科の野菜

卵や肉類、魚類

卵・肉・魚といった、たんぱく質性食品にはメチオニンというアミノ酸が含まれています。

側鎖に「S」硫黄原子を有しています。人体で合成できない必須アミノ酸の一つなので食品から摂取する必要があります。
メチオニン – Wikipedia

メチオニンは体内で硫化水素という強い臭気を放つ揮発性の物質に分解されます

特に食事に含まれるメチオニンの量が多い場合や肝臓や腎臓の機能が低下している場合は硫化水素が過剰に生成されます。

メチオニンを多く含む食品

  • 鶏肉
  • 牛肉
  • 羊肉
  • マグロ
  • カツオ
  • 牛乳
  • チーズ
  • 豆腐     など

最後に

今回は「体臭を強くする食べ物」という視点から、複数の食品を例にあげて説明しました。

  • 揮発性のある臭いの強い物質を含む食品は体臭に影響する
  • 揮発性でなくとも排泄物の臭いを強くする硫黄原子を含む食品がある
  • タンパク質性食品を食べ過ぎると体臭が強くなる

しかし、これらの物質は抗酸化作用を持つ物質であったり、体たんぱく合成に関与する重要な栄養素でもありますので、バランスよく食べることが重要です。

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